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エーゲ海のワイナリー



地中海沿岸の気候は独特で、日本のそれとは大きく異なる。

高校時代に地理を学んだ方は、「地中海性気候」というのを憶えていらっしゃるだろうか。
ケッペンの気候区分”Cs”で表される、アレである。
ひと言でその特徴を表すなら、「夏は相当に乾燥して、冬は一定の降雨が見られる」というところだ。

実際にそのとおりで、5月下旬から9月いっぱいはほとんど雨が降らず、極度に乾燥する。
陽射しもまさに降り注ぐという感じで、紫外線はかなり強い。
そんな過酷な気候だけれど、ある恵みをもたらしてくれている。

8月半ばを過ぎると、地中海地方では葡萄(ぶどう)の収穫が始まる。
切れ気味の水、豊富な太陽光、そして昼夜の気温差は、葡萄の糖度をグッと凝縮してくれる。
厳しい環境ゆえに、野菜や果物の種類によっては栽培が難しいけれど、葡萄にはむしろ最適な地域だ。

そんなわけで、地中海地方では国を問わず良質なワインを生み出している。
日本ではあまり馴染みが無いのがとても残念だけれど、ギリシャにも数多くのワイナリーが点在している。
中でも観光地として有名なサントリーニ島は、極上のワインの産地としても有名だ。

島内にはいくつかのワイナリーがあって、ワインロードという名称で親しまれている。
ひとつひとつの規模はフランスやイタリアのそれに比べればずっと小さく、機械化された生産ラインも少なく、殆どは昔ながらの製法で作られている。
その生産量も流通が限られているために、わざわざ直接買いにやってくるワイン通たちの姿も多い。

各ワイナリーでは常時数種類のラインナップを用意していて、もちろんテイスティングもできる。
10種類や15種類のグラスとチーズやマリネなどがセットになったものを用意しているところもあるし、本格的な料理を提供するところもある。
ワインは1本あたり、30〜50ユーロ程度のものが売れ筋のようだ。

私はお酒はさっぱりなので、残念ながらその味わいをお伝えすることはできない。
だけど、間違いなく絶品であることは想像に難くない。
なぜって...

生食用の葡萄が、ほっぺたが落ちてしまうほど美味しいから!。

Photo:
サントワインという大きなワイナリーが有名だけど
小さなワイナリーの方が落ち着いてて心地いいかも
木漏れ日の下でエーゲ海の風を感じながら、極上の一杯いかがですか?


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エーゲ海の季節、シエスタの季節、真っ只中!

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