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『エーゲ海のねこ シエスタの町から』エピソード・20



7月。

いよいよ、夏本番。
この時期、エーゲ海には世界中からバカンス客がやってくる。
有名なリゾート地はもちろん、いつもはひっそりとしているシエスタの町も、これからの2ヶ月はちょっとしたお祭り騒ぎだ。

力強く燦々と照りつける太陽は、人々をビーチへと誘い出し...
夜の涼風は、明け方まで飲み明かす酔いどれ客を見届ける。
そんな様子が来る日も来る日も続くのが、暑い熱い夏のエーゲ海の風物詩だ。

日本の夏も暑いけれど、エーゲ海地方の夏はとにかく暑い。
極端に乾燥するので、日陰に入れば体感的には涼しく感じられるけれど...
日向に出れば、たちまちお陽さまの光の槍の餌食になってしまう。

元々乾いた土地であるうえに、さらにそんな状態だから、なにもかもが干涸びてしまう。
植木鉢の花々も、畑の作物も、ロバや馬の落とし物も...。
エアコンの室外機の排水が、まるでオアシスにさえ見えてしまう。

そんな中を歩けば、喉はカラカラ。
普段の生活では信じられないほど、大量の水が自然に飲めてしまう。
1.5リットルのボトルなんて、あっという間だ。

いくら水で喉を潤したところで、夏のエーゲ海の炎天下を30分も歩けばクラクラしてくる。
シエスタに何処かよい木陰は...と探し歩いていると、ふと青と白の町並みの中に一軒の緑色のカフェが目に入った。
そして、店の入り口には一匹のネコ。

「WE SELL ICE」の文字に惹かれたのだろうか。
店先に座ったまま、じっと中の様子を見つめている。
「なにか冷たいもの、くださいな」という声が聞こえてきそうだ。

夏のエーゲ海。
なにかと賑やかな印象があるけれど...
それでもシエスタの町には、癒しの風が流れている。

Photo:
願いは叶うもので...
ネコは新鮮なお水を貰うことができた
そして私はフラッペ(=アイスコーヒー)を

☆この作品は現在、渋谷で開催中の『ねこ専』にて展示中です


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「ねこ専 2017 (東京・渋谷)」に出展しています(詳しくはコチラ
2017年7月4日(火)〜16日(日) 11:00〜19:00
※10日(月)休廊、最終日16日は17時まで
東京・渋谷 ギャラリー LE DECO(ルデコ)

本人在廊予定:
7月9日(日) 13時頃〜17時頃まで
7月16日(日・最終日) 13時頃〜閉廊まで


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ASUHA-明日葉- ファースト・コレクション(写真集)
『エーゲ海のねこ シエスタの町から』
PHP研究所 刊
定価:1350円(税込:1458円)



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