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『エーゲ海のねこ シエスタの町から』エピソード・17



シエスタの町の人はペンキ塗りが好きだ。

いや、好きとか嫌いとかじゃなく、そうせざるを得ないと言ったほうがいいだろう。
なにしろ、サングラス無しでは眩しくて目を開けていられないほど、真っ白に塗られた町並み。
少しでも掃除を怠けてしまうと、汚れが目立ってしまう。

一年中そこに住んでいる人ならともかく、多くのホテルやタヴェルナやショップは秋の半ばから翌年の夏の始まりまでクローズしてしまう。
その間に、遥かアフリカはサハラ砂漠から飛んできた砂塵や、ロバやイヌやネコの落とし物や、なんだかんだで汚れてしまう。
ブラシで擦れば落ちるけど、サハラの砂は結構しつこいから、「えーい面倒だ、塗り込めてしまえっ!」派が多数だったりする。

そんなわけで、シーズンが始まる前には町は大掃除と塗装作業で大忙し。
業者に頼むにはお金もかかるし、そもそも職人の数が足りない。
なので、家族や親戚、あるいは従業員総出でペンキと刷毛でひたすら塗りたくることになる。

いつも白だとさすがに飽きてしまうのか、それともアーティスティックなセンスの持ち主がいるのかはわからないけれど、時には全く違った色にペイントしてしまうことも。
私自身、いつも目印にしている建物が色を変えたことに気付かず、うっかり道に迷ってしまった...
なんてこともあった。

この作品は2007年の10月に撮影したものだけど、この場所も今はすっかり様子が変わってしまっている。
手前のスカイブルーのゲートは取り払われているし、奥のパープルやイエローのペイントも白とグレーのツートーンになっている。
直近で訪れたのはもう2年前だから、今現在は更に変わっているかもしれない。

同じ場所でも、行く度に何かが少しだけ変わる...
そんなまるで間違い探しのようなシエスタの町並み。
それでもそこには...

あの頃のまま、少しも変わらない風が流れている。

Photo:
青いゲートの向こうは立入り禁止
でもネコはそんなことにはお構いなし
当たり前のようにすり抜けてゆく


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2017年5月27日(土)・28日(日)
11:00〜19:00
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東4〜8ホール
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